最後に
しかし私は実際に「回復」を感じることができた。この「楽になる」ときの感覚には2つの作用が働いているように思う。
ひとつめは自分自身に対する規制を緩めたとき。ふたつめは周りの環境が自分の行為を承認してくれたときである。自助グループではこの2つめの作用をもたらしてくれたように感じる。
最後になるが、自助グループの皆様には、まことに感謝している。ミーティングを通して、「回復」という実感を私にもたらし、さらには研究対象のフィールドとして協力していただいた。この論文が完成したのも代表の方々、そして参加者の皆様のご厚意によるおかげである。
現在も自助グループへの参加者は増加する一方である。よって自助グループを運営する人々の労力は増していくことだろう。しかしこのような場があるからこそ、救われたと感じている人も大勢いるのである。
この論文では自助グループの新たな適応を論じたが、さらに医療グループと自助グループが細やかな連携をはかり、新たな体制を構築することが求められる。つまりより多様な治療フィールドを当事者に提供することによって、この問題は解決に向かっていくだろう。
将来、摂食障害に苦しむ人々が少しでも減るよう、抜本的解決の完成を望むばかりである。